人工生命の生態シミュレーション

大分前になるが、こういうものを作っていた。


D


これでやりたかったのは、生態系の中で、動作を獲得していく過程のシミュレーションである。
この結果、捕食関係にあまり関係なく、璧に引っかからないようにぐるぐる回るように進化していった。


そりゃ視線から判断できることは2次元だと限られるし、それをうまく利用するほどの思考力も持っていない。
その仕組みの中で十分な適応をしているとは思う。


ここで、物理シミュレーション上で動作を作っていくのは思っていたより難しいな、と感じた。
もちろん、捕食すべき相手が何かとか、壁に当たるとどうなるかとか、相手の方向といった情報を与えてやったり、
相手に近づくためにどうすべきか、壁にぶつからないようにするにはどうしたらよいか、
ということを強えてやればもっとうまく動いてくれるだろう。しかし、それでは当たり前すぎて面白くない。

それで、どうするの?

物理シミュレーション世界は難しすぎる。うちが実現したいのは、動作を含めて進化させ、
生態系っぽい感じを出すことだ。つまり、世界のルールがどうなっていようが構わない。
そこで、もっと単純なルールの中で、進化していくエージェントを考える。


例えば、RPG・・・のより単純な、アリーナ形式のゲームを考える。
各エージェントは訓練をして、アリーナで1対1で戦い、報酬を得る。
多くの報酬を得たエージェントはやがて、子孫を残して引退する。
弱者のエージェントは花開くことなく引退する。


このゲーム上で、構えとか属性とか戦略により、3すくみ的な関係があれば、トレンドによって
強いエージェントが弱くなったり、戦略を適応していかないと生き残れないとか、そういった動きが見られるはずだ。
物理的な動作を考えなくて済む分、より簡単だろう。


これを上記動画と同じカテゴリに含めて良いのかという問題があるが、うちとしては同じ種類に入ると考えている。