2つの定義

宇宙をどのように捉えるべきか。大雑把に、2つの定義が考えられる。

  • 影響を我々に及ぼしうる物全てが宇宙である。
  • 宇宙の中に全ての物がある。全ての物を含む物が宇宙である。


観測できない事象を扱わない科学からすると、前者の方が扱いやすい。
宇宙の大きさや寿命というものを考えられる。力は光速でしか伝播しないので、時間×光速が宇宙の上限となるわけだ。問題は宇宙の年齢で、逆に光がどれだけの距離を進んできたかが分かれば年齢が分かるとか。よく知らないけど。


哲学的に考えると、後者の方が扱いやすい。
宇宙は全ての物を含んでいるので、宇宙の外は定義により存在しない。全てのことを含むので、時間を超えた存在であると考えられる。このとき、時間軸も空間軸と同様に扱える。あるいは、どちらかを虚軸とする。
次に、開いている(大きさが無限)のか閉じている(有限)のかを検討することによって、宇宙がどんなものであるかを推察できる。


現在では、科学的な見解が良しとされているので、一般的には前者の解釈だろう。しかし、実験観測は普通の人には出来ないので、後者の考えの方が進めやすい。
わたしはそんなに科学が好きなわけではないので、後者の定義で考えることにする。
が、宇宙という言葉を使うと、どうしても前者のイメージになってしまうので、別の呼び名を付けるべきだと思う。
全てを含む集合はSとかωで表される。だから、S宇宙とか、ω宇宙とか。オメガ宇宙はアホっぽいので、S宇宙にしよう。