1.11-1.13

1.11について、後半の命題は正しいとしよう。しかし、それは前半の命題を含意しない。それは、1.12についても同様である(ただし、これについては一考の余地がある)。また、1.13についても同様とする。つまり、ある法則にしたがってしか動作しないのにも関わらず、それは知性を擁する。それは、法則に確率が含まれており、それに関して選択が発生するからである。進化によるデザインは確率による分岐と淘汰による選択の結果に他ならず、人間および、その他の生物の行動選択も、量子的な確率による分岐と、それに対する選択が大きく関わっているはずである。機械も、量子的な確率を利用する事が可能であり、そうでなくても擬似的な乱数を利用することが出来る。乱数の初歩的な利用は出鱈目な結果しか生まないが、高度な選択手法を用いることで擬似的な知性を作ることが可能である。