しおりモード考

どんどん機能を足してみたら、前から作ろうとしていたファイルシステムっぽくなった。
以前考えるだけだったのが、ようやく実現出来るみたいだなあ。しみじみ。
xyzzyはエディタだけど、ほとんど統合システムとして使えるのが良い。


ファイル管理をするのに、別にOS側で管理方法を用意する必要はなくて、アプリケーションの方で管理すればいい。
OSは、コンピュータ側がファイルを使えるようにするだけで十分。
変なストリーム情報とか、サムネイルや検索情報を勝手に作らなくていい。
より人間に近い動作は、アプリケーションで実装する。
人によって使いたいインタフェースが異なることを考えると、そちらの方が自然だ。


もっとも、こうした考えはweb上の方が進んでいるけれども。
ファイルの実体は無数にあって、全てを把握して利用するなんて、とてもじゃないが出来ない。
ファイルに付けられた名前も表現方法が制限されていて、しかも覚えにくい。
だから、それを上手く使うために検索エンジンが発達したし、アドレスはブックマークで管理する。


ローカルでも、webのドグマが入り込んでくるのは当然だ。
web上のファイルを溜めていると、とてもじゃないがひとつずつ名前を付けている余裕はないし、名前は重複保存を避けるために変えない方が便利である。
しかし、これだと管理が非常にやりにくい。ファイル名にメモが出来ないなら、どこに記録しておけばいいのか。
ということで、それは普段使っているソフトがやればいいわけだ(まあ、google desktopを使うというならそれでもいいけど)。
検索したり、正規表現で抽出したり、ファイルの書式に合わせて情報を抽出したり、余計な手間を掛けずに実行したり、バッチ処理できたり、履歴を録っておいたり……、ということは、なかなかファイルマネージャはやってくれない。
一方、エディタなのにファイルマネージャの機能も持つxyzzyはそういうことが出来る。コードを書けば。
コードを書けば。


で、ローカルファイルを指定したり、その近くにコメントでメモしたり、検索用のコードを書いたりするのは難しくない。
難しくないのだが、面倒な上に、見た目が良くない。それに、コード自体の検索性もあまり良くない。
ならば、それを簡単に出来るようなモードが必要であるというわけである。動機付け、終わり。

競合アプリ

探してみたが、web上のものとlocalのものをごっちゃにして、メモ機能やアクセス日時の表示機能を持っていたりするものはなさそう。
探しているうちに、画像マネージャ兼ファイラのVixとか、ファイルやURLを開いたり、色づけを保存したりのパッケージを見つけたので、それらは使ってみる。